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BLOF理論講座(講師:小祝政明先生) ~科学的な有機栽培を実践しませんか?

 

フォトシンセシスでは、小祝政明先生が提唱する「BLOF理論に基づく有機栽培」の講座を企画・運営しております。

※BLOF理論とは「Bio Logical Farming:生態系調和型農業理論」のこと。詳細後述。

 

現在受講生を募集しているBLOF理論講座には、

◆BLOF理論入門講座(2017年7/29,7/30,8/12,8/13開催)

◆BLOF理論中級講座(2017年春5/13開催)

  の2コースがございます。

 

BLOF理論入門講座

BLOF理論入門講座は、科学的な有機栽培を実践するための理論「BLOF理論」について、具体的に細かい部分まで踏み込んだ内容の講座となります。

太陽熱養生処理については圃場でその様子を確認、土壌分析はグループワークで体験、施肥設計はいくつかのパターンで課題を設定し、参加者各自が個別に施肥設計をすることで、施肥設計の理解度を深めます。

講座概要は以下の通りです。 

BLOF理論入門講座 対象者

・  有機栽培への切り替えを検討している農業者

・  有機栽培を実践中で、よりレベルアップをしたいと考えていらっしゃる方

・  美味しくて栄養価の高い野菜を求める飲食業・流通業に携わる方 等

BLOF理論入門講座:内容&スケジュール

日時・場所 内 容

2017年7月29日(土)

10:00~17:30

【場所】

フォトシンセシス圃場

BLOF理論の概要・仕組み

・作物の栄養価について

・植物生理と高品質多収穫栽培の仕組み

・BLOF理論に基づく技術と知識

・アミノ酸肥料・ミネラル肥料・堆肥について

・土壌分析について

・太陽熱養生処理について

・BLOF理論の仕組みについて

・成功事例の紹介

2017年7月30日(日)

09:30~16:00

【場所】

フォトシンセシス圃場

太陽熱養生処理に関する学習

 ・太陽熱養生処理に必要な知識

 ・太陽熱養生処理の実践

 ・肥料と堆肥の役割について(アミノ酸肥料・ミネラル肥料・中熟堆肥)

 ・作物栽培における有機栽培の役割に関する学習

 ・植物生理と肥料の関係

2017年8月12日(土)

10:00~17:30

【場所】

フォトシンセシス圃場

太陽熱養生処理後の確認

 土壌分析に関する学習

 ・土壌分析についての考え方

 ・土壌分析方法とその結果の見方・活かし方

 土壌分析する上での注意点

 土壌分析の実践(グループ学習)

2017年8月13日(日)

09:30~16:00

【場所】

フォトシンセシス圃場

施肥設計の学習

・施肥設計の考え方

・施肥設計の実践(参加者全員)

・肥料の特徴・効き方・肥料成分の拮抗作用

農業における微生物利用に関する学習

まとめ

テスト

会場

●フォトシンセシス圃場 地図

 所在地:千葉県千葉市若葉区谷当町

【アクセス】

●自動車でお越しの場合

京葉道路 貝塚IC下車または東関東自動車道四街道ICまたは佐倉IC下車

●公共交通でお越しの場合

 京成バス御成台車庫行き(千葉駅発/都賀駅発/千葉都市モノレール千城台駅発)御成台車庫下車 徒歩20分

京成バス時刻表検索

出発停留所は、千葉駅、千城台駅、都賀駅のいずれかで、全て行き先は御成台車庫で検索してください

※ご宿泊される場合は、千葉駅周辺のホテルが便利です。千葉駅周辺から会場までの所要時間は自動車で20~30分です。

 受講料

43,200円(税込)/全4回講座

※お申込みくださった方に振込み先をご案内いたします

講義時に持参していただきたいもの

ノートパソコン(Exelを使えるもの)、昼食、有機栽培の野菜つくり(小祝政明 著 社団法人農山漁村文化協会発行)

申し込み締切

 2017年7月25日 ※定員になり次第締め切らせていただきます。

 お申込み・お問い合わせ

お申し込み・お問い合わせはこちら。 

 

 

BLOF理論中級講座

BLOF理論中級講座は、BLOF理論に基づく栽培を実際に進めている方向けの講座です。

BLOF理論に基づく栽培について、さらなる知識の取得・技術レベルの向上を目的に、理論実践者の圃場視察や参加者各自が持ち込んだ作物についての診断助言、栽培中に発生した課題や疑問について、BLOF理論提唱者である小祝政明氏からアドバイスを受ける勉強会です。

5月13日は、梅雨対策をテーマにしています。

有機栽培の世界でも、病害虫対策について、これが効く、あれが効くという情報が飛び交っていますが、本質を理解していないとやみくもに対策をすることになり、効果が出にくいのではないでしょうか。
本講座では、「梅雨という時期の栽培環境特性」と「植物生理」と「有機栽培で使える資材の特性」について、整理しながら理解してもらい、確信を持って対応できる力を身につけていただければと考え開催するものです。
まとめて体系的に理解できる貴重な機会になります。ご興味のある方はぜひご参加ください。

BLOF理論中級講座 対象者

BLOF理論中級講座は、下記のいずれかに該当する方のみが対象となります。

・過去にBLOF理論入門講座を受講したことがある方

・ドクターソイルによる土壌分析及び施肥設計を実施し、BLOF理論に基づく栽培を進めている方

日 時

2017年5月13日(土) 10時~17時

内容

・梅雨対策

・作物診断

 ※質問がある方は、申し込みフォーマットの「参加動機」欄に内容をご記載ください。

会場

(有)フォトシンセシス圃場 地図

所在地:千葉県千葉市若葉区谷当町

【アクセス】

●自動車でお越しの場合

京葉道路 貝塚IC下車または東関東自動車道四街道ICまたは佐倉IC下車

●公共交通でお越しの場合

 京成バス 御成台車庫行き(千葉駅発/都賀駅発/千葉都市モノレール千城台駅発)御成台車庫下車 徒歩20分 (御成台車庫バス停まで迎えに行きます)

京成バス時刻表検索

 出発停留所は、千葉駅、千城台駅、都賀駅のいずれかで、全て行き先は御成台車庫で検索してください

※ご宿泊される場合は、千葉駅周辺のホテルが便利です。千葉駅周辺から会場までの所要時間は自動車で20~30分です。

受講料

14,040円(税込み)/人

※お申込みくださった方に振込先をご案内いたします

講義時に持参していただきたいもの

・昼食

・作物診断希望の方は、作物

申し込み締切

 2017年5月10日 ※定員になり次第締め切らせていただきます。

 お申込み・お問い合わせ

お申し込み・お問い合わせはこちら。 

BLOF理論とは

小祝先生の提唱するBLOF理論とは「Bio Logical Farming:生態系調和型農業理論」です。

「生態系調和型農業理論」とは、有機農業を3つの観点(ミネラル肥料・アミノ酸肥料・団粒構造の土壌づくり)に分けて考察し、科学的・論理的に有機農業を進めていくための理論です。

 この理論に基づく農業を展開するために必要な知識・技術が「土壌分析と施肥設計」「中熟堆肥を利用した太陽熱養生処理」「アミノ酸吸収の知識と技術」です。これらは、どれか一つだけをマスターすればよいというものではなく、三つ巴で初めて結果が出るものです。

 

作物栽培のノウハウは、「作物そのものに対する直接的な栽培管理技術(例えば育苗、灌水、整枝等)」と「土づくり(土壌の性質の改善)」に大きく集約されます。
直接的な栽培管理技術は、園芸書を参考にしたり、先輩農家の動作を見て、あるいは教えてもらって学べることも多いのですが、土づくりは農家によって千差万別で、経験と勘に頼って行われていることが多く、もちろん土壌中の微生物の様子等は肉眼では観察できず、改めて学ぼうとすると非常に学びにくい分野です。

 この土づくりは、一般的には、「物理性」「化学性」「生物性」の観点で語られます。物理性とは、水はけや水持ちのこと、化学性とは養分量やPH(酸性度)のこと、生物性は微生物の働き等のことです。

 BLOF理論は、「土壌分析」によって、土壌の化学性に関する原因を突き止め、分析結果に基づき適正な施肥(アミノ酸肥料・ミネラル肥料・堆肥を熟知して使いこなす)を行い(化学性を改善)、中熟堆肥を活用した太陽熱養生処理技術により土壌の団粒構造を作り(物理性の改善)、微生物の活用により病害菌に拮抗する有用菌のバランスを整えて病害虫を抑制し(生物性を改善)し、土壌の性質の向上を実現させるための理論です。

 本入門講座は、BLOF理論に基づく農業に必要な土壌分析と施肥設計、中熟堆肥を利用した太陽熱養生処理に関する知識と技術、およびアミノ酸肥料吸収の知識と技術について、座学と実技を織り交ぜて初心者向けに分かりやすく解説する講座です。

 なお、ここで言う初心者とは、有機栽培への切り替えを検討している農業者、有機栽培での新規就農を検討されている方、有機栽培を既に実践中で、もっと高品質で美味しい野菜を追求していきたいと考えていらっしゃる方、美味しくて栄養価の高い野菜を求める飲食業・流通業に携わる方等、より美味しくて栄養価の高い有機野菜について学びたいと考えていらっしゃる方全てです。

講師紹介

 
小祝政明(こいわいまさあき) 1959年 茨城県生まれ

 中学・高校生時代に食品添加物が原因で体に変調をきたし、自然食療法で治療する。食材の形は同じでも中身は違うことに気づき、26歳から日本全国津々浦々安全な作物を生産している生産者を訪ね、現場で学習。その後、茨城で自ら土地を購入し、米・野菜づくり実験に7年間取り組む。またその後、オーストラリアの有機農業研究所に微生物エンジニアとしてスカウトされ、牧場の土壌改良に取り組む。オーストラリアと筑波で微生物が有機物を分解し、その有機物が再度有機物になっていくシステムを学ぶ。

  現在は、有機肥料の販売、コンサルティングの(株)ジャパンバイオファーム(長野県伊那市)代表を務めながら、経験やカンに頼るだけでなく客観的なデータを駆使した有機農業の実際を指導している。

(社)日本有機農業普及協会 代表理事。

小松島有機農業サポートセンター 校長。

【 主な著書】

最新刊「有機栽培の施肥設計」 の他、 「有機栽培の基礎と実際」「有機栽培の肥料と堆肥「有機栽培のイネつくり」「有機栽培の病気と害虫」

 「有機栽培の野菜つくり」「有機栽培の果樹・茶つくり」(農文協発行)がある。

★講座受講前に小祝先生の著書をご一読の上ご参加くださると、より講座の理解度が上がります。

 有機農業の現状とBLOF理論実践における成果

 Nature誌に有機農業と慣行農業の収量比較をしたデータが過去に記載されたことがあります。34種類の作物平均に関するデータで、有機の収量は、慣行農業に比べて66%、またオーガニック食品の栄養価については、2009年7月イギリスでの調査結果では、栄養学的に優位性は認められず、2012年9月にアメリカにおいても栄養価に関しては差は見られず、という調査結果が発表されました。日頃、農薬不使用・化学肥料不使用で野菜を栽培している私自身、自己否定になりかねないショッキングな発表内容です。

 またもう一つ、こちらはよく知られている話ですが、農産物の栄養価は、50年前に比べると大きく減っています。

 そしてさらに、下記のとおり、体内に入った後に発がん性物質を発生させる恐れの硝酸イオン(硝酸態窒素)濃度は、有機栽培で生産された作物が必ずしも低いというわけではないというサンプル調査結果もあります。

 

 サンプル調査なので、もちろんこの結果が当てはまらない有機農家もいらっしゃると思いますが、少なくとも、有機栽培は安全性に関して万能ではないという、これもまた私自身ショックを受ける結果でありました。

 

 以上、有機栽培をお薦めする立場としては、「見なきゃ良かった/知らなきゃ良かったデータ」を敢えてカミングアウトしたわけですが、もちろんこれで終わるわけではありません。

 下の写真をご覧ください。

 私も実際にキャベツ類を農薬を使わずに栽培していますが、農薬不使用でキャベツを栽培する場合には、防虫ネットは必須アイテムだと考えていました。防虫ネットを使わないのであれば、有機JASで使用が認められているフェロモン剤やBT剤を使わないと化学合成農薬を使わないキャベツ栽培は無理だと思っていました。

 ところが、下記写真は、フェロモン剤不使用、BT剤不使用、防虫ネット不使用で害虫がつかないという状況の写真です(※)。

 初めてこの写真を見た時には、心底驚きました。

 このキャベツは、BLOF理論に基づき栽培したものです。太陽熱養生処理により病害菌に拮抗するような微生物が多く生息する団粒構造のしっかりした土壌を作り、同時に土壌分析を行った結果に基づき、植物体内で炭水化物からきっちりとセルロースを作れるような施肥をし、緻密な葉を作ることで虫に食われにくく病気になりにくいキャベツとなったため、完全無農薬であるのに防虫ネットなし・フェロモン剤なし・BT剤なしで虫害被害の出ないキャベツ栽培を実現しています。

 

(※)防虫ネットとは作物を栽培する際の被覆資材で細かい網目状のネットになっているものです。キャベツ等に蝶等が飛来して産卵するのを防ぎます。物理的に害虫の飛来を防ぐものなので、農薬を使用しなくて済むのですが、張るのも片づけるのも手間ですし、地中を這ってやってくる害虫は防げません。防虫ネットを使わない場合、有機栽培(有機JAS)では、有機JAS制度で使用を認められているフェロモン剤(昆虫の産生物質であるフェロモンを利用した製剤)やBT剤(天敵微生物を利用した生物農薬の一種)を使用することもできますが、この圃場では、そうした資材は使っていません。

 

さて、下記図表をご覧ください。

 赤字のサンプルは、BLOF理論に基づいて栽培された有機野菜のデータです。

 いずれも、糖度、抗酸化力、ビタミンCが全国平均に比べて圧倒的に高く、硝酸イオンの値が圧倒的に少ないです。これを見ると、BLOF理論による有機栽培で、栄養価(ビタミンC)・美味しさ(糖度)・健康への寄与度(高い抗酸化力と低い硝酸イオン)がいずれも高い農作物が出来るということが分かります。

 私が思うBLOF理論の分かりやすい特徴の一つは、「植物生理を理解した上で、分子式で理屈を考えていくこと」です。分子式で考えていくと「有機栽培であることの必要性」と施肥設計内容が作物の栄養価に密接にリンクしていることが見えてきます。化学式等勉強しなければならないことが多いので一見難しそうに見えますが、逆に理屈で考えていけるので、むしろ初心者には「理解しやすい/取り組みやすい有機栽培」となるのではないかと感じます。

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